2018-12-22

おみせやさんごっこ


今でも覚えているのは、幼稚園の年長さんのときに全幼稚園を挙げて行われた大規模「おみせやさんごっこ」の信じられないくらいまでの楽しさである。
厚紙で作られた硬貨を貨幣経済のベースとして、いくつかの店舗(商品は工作という名の手工業形態によって園児の労働で生産された)と郵便局までをも含む幼稚園校舎全域に広がる一大経済圏としてそれは運用されることとなった。
現在に至るわたしの経済原則の初期概念はここで獲得されたものだ。故に大人になった今でも複雑な経済に関しての知識はほぼない。
残念なことに、この夢のようなおみせやさんごっこは在園中に1度開催されただけであった。たぶんあれは先生たちの負担が半端なかったはずだったのだ。そんな事情がわたしにわかるわけもなく、またいつかあの夢のようなおみせやさんごっこが開かれるのを心待ちにしていたのである。
その後、わたしは生業として「おみせやさん」になることはなかった。
ネトゲのロビーでサロンのようなものを勝手に開催したり、MMOの舞台装置として存在する酒場のような場所でおみせやさんごっこをすることを代償行為として行ってきたのみである。
SLに出会ってから今に至るまで、長い期間にわたっていろんなことがあったけど
それでもまだやめていないのは、SLが「おみせやさんごっこ」をするのに最高のプラットフォームだったからであるような気がしてなりません。
それにつきあわされるカフェの常連さんたちには本当に心から感謝しています。
今年もお世話になりました。
来年もよろしくお願い申し上げます。

うさこ店長



2018-12-21

Manga mesh head


ドールみたいなアバターを作りたいと思って買った6dooのManga head。いろいろいじって遊んでたのですが、ついにわりといいんじゃないかなと思うに至りました。スキンもいいかんじのがあって一気に解決したかんじ。目はどうしたらいいかわからんので、ドールアイっぽいめんめんをメッシュで自作しました。(睫の反射まで描いてみたぜ! 見えないけど)あとオレンジっぽいチークが合う気がしたのでそれも自作。最後にリアル方向の中太眉を作ったら完成かな・・・・・・? しばらくはこれでいいかなと思ってます

2018-09-15

つくったもの




















                                                                                                                          とりあえず今回カフェごっこをするために作って、そこから販売まで漕ぎ着けたものです。前は新しくつくるとそのたびにここに載せてたのですが、いまさらなのでまとめてご紹介させていただきます。いまさら新しい技術を習得するのもしんどいので、ブレンダーとフォトショだけでできることを細々とやっているかんじです。とは言えなんだかんだで結構作ってるな……。ミナルーシュのお店に現物を置いてありますので、もしご興味あればぜひ見にきてやってくださいませ

2018-08-24

最果てのカフェの進歩と終焉の記録


SL内カフェ(しつこいようだがこの世界におけるカフェとはなんなのか)を再オープンして数ヶ月。遅々とした歩みではあるものの、自ら空間を作り、家具什器類を作り、調度を整えて、最後に後回しにしていた建物のマテリアルを作成したのです。このテカり具合、なかなかよいのではないかなどと悦に入っている矢先、土地の賃貸トラブルでとりあえず店を閉めねばならないことになりました(白目

新しいお友達や常連のお客さんもできて、最近またちょっとSLが楽しくなっていたのでちょっと残念なんだよなあ。あと誰も聞いちゃいないんだけど、常にFuturebassとかVaporwaveをかけてるほぼ唯一のSLカフェ的な施設という自負もありました。チャットばっかで誰も聞いちゃいないんだけどな!
まあ引っ越せばいいだけなんですけど土地探しめんどい。さてどうしたものか……

思えばカフェごっこを始めて結構経ってます。最初のうちは純粋にお店ごっこを楽しむという感じでした。慣れない小娘がなんとかお店をやっているロールプレイみたいな。でもだんだん化けの皮は剥がれてきて、いまでは無駄によく喋るシュール系お笑い喫茶みたいなことになっています。ずっと何か作ってはお店で売りさばくという遊び方でしかSLをやってこなかったので、コミュニケーションツールとしてのSLの遊び方はカフェごっこに教えてもらった気がするんですよね。
現在のSLの日本人ユーザーは正直他のネトゲの人たちと比較しても、癖のある人がものすごく多いです。えっマジなの?とか思うこともわりと日常茶飯事です。あとリアルスキルがバーチャル空間でのスキルに直結してるかんじなので世知辛い。とてもじゃないけどリアル知り合いとかにはおすすめできん! あと、間口が広くて自由度が高い分、いろんな人が来ちゃうので異文化との衝突と摩擦という現象が発生します。それでも選択と集中の原則に従い、だんだん似た価値観の同じ文化圏の人たちが集まってくることになるわけです。だんだんいい感じに仕上がってきやがったぜ、と思っていたのになあ……。
正直、ここまでメッシュで自作してお店ごっこやってるところは多分他にないお?wwwwww自分でも馬鹿だな~と思うけどw

とりあえずお店は継続したいので土地探しの旅に出ることにします。建物とかもやっと仕上がりつつあったので多分変えずにこのままこれが置ける土地を探すことになると思います。
ではまた近々お会いできるその日まで。
おやすみなさい。

mameyudoufu "awa"
https://www.youtube.com/watch?v=oJGbJ3ujnIY

2018-07-30

別垢の効用


Agatheでインすると、作業をしなきゃいけないとか、お客さんからIMが来てるかもしれないとか、まあいろいろあるわけです。家賃の支払いとか、マヌケな大家との罵り合いとかもありますし、お店どうしの付き合いみたいなものもあったりするわけです。それが煩わしいというわけでもないのですけど、別垢だとそういうのはないのでとても気楽で開放感があります。そうこうしているうちに別垢のほうでできたお友達も増えてきて、もはやAgatheでインすることが減ってきました。元々誰かを謀ろうとか悪事に手を染めようと思って別垢を作ったわけではないので(笑)メッシュのボディーパーツ類からスキン、メイク、シェイプに至るまで全く同じ姿ではあるのですが、とにかく気楽です。
そもそも別垢ってリンデン的にはどうなんでしょうか? こないだ送金したはずのドルが口座に入ってないトラブルが発生したのでサポートとやりとりして、そのなかで「もし別垢あるなら教えてくれ」とかも言われたので伝えたのですが、それについてはどうということも無かったのですよね。おそらく、良しとしているわけではないけれども成り行きで黙認してるかんじなのでしょうか。(リアルマネー兌換な以上、ロンダリングなどの問題も発生するので、そこだけは気をつけてるのかもしれません)
それにしても不思議なのは、全く同じシェイプで同じスキンなのにもかかわらず、ちょっと違って見えるんですよねこれが。Agatheはお金にしっかりしてそうな雰囲気なのに、別垢ちゃんはちょっと雰囲気が柔らかいです。先入観を投影しちゃってるからなんでしょうけど、私からは明らかに違って見えてちょっと不思議です。

2018-04-29

Aurora rising Panoramic sound Show


カフェのもろもろがとりあえず整いつつあるのに比例して何故か客足が少なくなっている今日この頃、みなさんお元気でしょうか。とはいえリピートしてくださるお客さんや、webを見てご興味を持っていただいた方なども結構いらっしゃって、なかなか楽しくお店ごっこをさせていただいております。
今回第三期のcafe SAIHATEでどうしてもやりたかったのが音楽のストリームでした。開店してからお客さんにいろいろ教えてもらって、なんとか音を出せるところまで漕ぎ着けました。1ヶ月25L$という謎の低価格レンタルshoutcastサーバも見つけて、現在はお店を開けるときには必ず音楽を流すようにしております。
というわけでフライヤーを作ってみました、せっかくだから。今後usaco店長が音楽をかけると自動的に”Aurora rising Panramic sound Show”というイベントになります。たとえお客さんが一人だとしても!
オーロラ・ライジングというのは女児向けアニメ「プリティ・リズム オーロラドリーム」に出てくる謎競技(フィギュアスケート+ダンス+歌+服のコーデみたいな)でのジャンプ大技の名称。で、ステージのシーケンスからそのジャンプに移行するときに満を辞して流れる華麗なBGMがあるのですが、それがこのイベントのイメージソースになっています。劇伴としてもとても素晴らしく印象的で記憶に残っていましたので、選曲をするときのテーマ曲として必ずかけることにしました。全く意味がわからないと思いますがご了承いただければ幸いです。ちなみに選曲はかなりカオスですのでご覚悟を。ただSL内でFuture Bassなどを中心ににした選曲のお店はあんまり無いと思います。まあつまり需要も無いということではあるのでしょうが・・・・・・

オーロラ・ライジングのテーマ
https://www.youtube.com/watch?v=fWJiBZ67ync

2018-04-16

さいきんのかいもの


基本、catwa+Maitreyaという、長いものには巻かれろ的な選択が一番ラクで選択範囲も広いわけです。服を作る上でも、市場占有率No1のMaitreyaに絞ったほうがいろいろ良いのも事実でした。それにCatwaにはTalaちゃんヘッドがあるしね!
というわけで、他のメーカーのものとかちゃんと見ていなかったのですが、最近どうも6DOOのManga headがかなりいいのではないかと。
リアルとデフォルメの間くらいのイメージで、ドール的な造形が素晴らしいのです。久々にアバター改造に熱くなりました! 対応スキン・メーカーがが少ないのは残念なのですが、このヘッドにばっちりなドールっぽいスキンもあったんですよね~。さっそく、簡単なチークのアプライアを自作したりして遊んでます。
こんなにヘッドが可愛いなら、スキンなどを作ってみても楽しそうかも! などと身の程知らずに妄想してみる今日この頃です。

することがないならすることを作ればよいという話


することがないので、またお店(カフェ)を開くことにしました。
さいわい、服以外なら何か作ってもいい気分になってはいたのです。
ずっとSLで高解像度マイクラを楽しんできたわけですから、自分の趣味に染まった空間を作る箱庭遊びが楽しくないわけもなく、ぼちぼちと作り始めた内装やら家具やらが、ある程度揃い始めたところでオープンしてみました。
今回はなるべく自分で作るということを自らに課しています。
方向性さえ決まってしまえば、欲しいもの、必要なものがどんどん出てくるので、わりと楽しくお店を作れました。うさこカフェで必要な趣味に走ったものを自作し、それがアガットの店の商品にもなるという一石二鳥的なスキームも良いのです。しかもこういうかたちだと、自分のモチベーションだけで制作できるのが悪くないかんじ。とりあえずのところ、

・ヴィンテージ雑居ビル風店舗スカイボックス
・アンティークのアーチ型書棚(1870年くらいの仏製)
 と、そこに入る画集&カタログレゾネ
・既存カウンターの改修
・直菅式照明器具の改修
・スツール
・エスプレッソマシーン&コーヒーカップ
・ヴィンテージ・オーディオ機器(未完)

などをコツコツと作りました。今回はわりとがんばってるほうだと思います。
あと、Shoutcast serverをレンタルして音楽を流す試みなどもしてみています。

まあぶっちゃけあんまり人来ないんですけどね!(白目)
でもたまに来てくれるお客さんといろいろ話せて楽しいのも事実です。
万が一ご興味あれば、日本SLの交流関連デファクトスタンダード「すりんく」にてお確かめの上、お気軽にご来店ください。中の人が喜びます。
ちなみに開店はクッソ深夜のことが多いです。

http://stellavox.wixsite.com/cafe-saihate


2018-02-23

本来SLは本質的に気持ち悪いものだったと思う、今も。

SLは楽しかったし、いまでもたまには少しだけ楽しいし、素晴らしいクリエイターの素晴らしい作品や商品にはちょっとワクワクさせられる。
でもそれと同時に人間の想像力が無限ではないのだという現実を突きつけられる。
そして気持ちの悪い何かが常にその裏側に、いや見えるところ、至るところ全てに遍在している。デジタルでできたクリーンな仮想空間なはずなのに、たまにものすごく気持ち悪いものが見え隠れしているのはどういうことだろう。メインランドの荒廃した土地に立ち並ぶ原色で狂ったプロポーションの積み木や、生理的に嫌悪感を感じさせる崩れたバランスのアバターを見かける度に、神経を逆撫でされるようなおそましさに襲われるのはなぜだろう。
だからそれに抗うように、なるべく綺麗で愛らしい可憐なものが作りたかった。
でもその試みはことごとく失敗した。
だって絵すら描いたことの無いただの不器用な文系一般人だしね?

アカウント登録をして、初めてSLでリアルの友達と待ち合わせたのは世に言うSLバブル期の「じゃぱらんど」だった。そのあまりのひどさに友達と笑いあったものだったが、その稚拙さの裏に貼りつく妙な気持ち悪さに気がついてからはあまり笑えなくなった。
なんでも表現できる(本当はできないのだけれど)世界は本質的に混沌を呼び覚ます。そしておそらくは原初の幼児性のようなものを呼び覚ます。いい大人が子供に帰って異形の姿ではしゃぎまわる世界。
ホラー映画のステロタイプで、幼児性が恐怖に変換される文脈があるじゃないですか。幼児の描いた稚拙なクレヨン画が逆に凄惨な場面を演出する、みたいな。あれにすごく近い感じがして怖くなることがある。
あとあれだ。
昔のカメラ付ガラケーの写真をさらに圧縮したときに、物体のシャドーがものすごく汚らしく見えることがありましたよね。可愛いあの子がホラーに写るっていう。
あの気持ち悪さにこの世界は似てる。

だからFrickrでものすごく綺麗なSS撮ってる人とかは、そういうものと常に戦ってるに違いないと思ってる。そして勝手に味方を見る思いでシンパシーを感じている。これはたぶんエントロピーとの戦い。
彼我の差は等比級数的に加速している。状況悪すぎ。

どこかの天才がこのデジタル版「不気味の谷」を超克する日は来るだろうか?